歌词
強い斜陽になす術なく打ちのめされ
額をわずかにかすめる風さえ止む午後
夏がやって来た
疲れなど知らぬ子供たちの賑やかな声が
網戸をくぐり抜けて鼓膜の奥に響く
夏草が伸びる早さの様に
瞬く間の日々の中で
命燃やし鳴くよ
炎天の下
終わらない沙汰
交わることはせずに
立ち上る陽炎ゆらゆら
暑気払いをする暇などはない
足早にまた過ぎて行く宵
とかく夏の夜は忙しい
待ちわびた通り雨が街を少し冷ます頃
まだ乾かぬ道を急ぎ足で駅へ行く
空蝉以外もそぞろ歩く
子の刻に街灯辿って
君に会いに行くよ
黄金色の大輪咲かす
夜空の煙に巻かれ
祭囃子に酔いくらくら
ただ愛を尊ぶ祈り他所に
尽きることを知らない企み
なんと危うい風の流れ
あぁ煩わしい
なんとも可笑しい
上擦るこの心
止まぬ蝉時雨にふらふら
立ち所には分からぬから良い
なんてことを言う暇などはない
あまりにも短く
今年も暑い夏の真ん中で
专辑信息
1.夏のうた